2010年07月23日(金曜日) [長年日記]
▌ 学期末なので
いくつかの講義科目でレポートを出しています.任意だったり評価に必須だったりと科目によって違うのですが,とりあえず,発売前後に話題になってその後ほとんど話も出なくなった感のあるコピペルナーをひさびさに起動してみたり.
おそらく大学教員の多くは,学生のレポートを見ればそれがコピペであるかどうかはすぐに判断がつくのではないかと思います.ただ,一つ一つのレポートのコピー元がどこなのかを正確に調べようと思うと,それはかなりの労力になります.実際,コピペと思われるレポートの評価を厳密にしようと思えば,やはり出典をきちんとチェックする必要があるわけです.もっとも,出典がきちんと書かれていないレポートはそれだけでまともな評価にはなりませんが.
このコピペルナーは,インターネット上を検索し,レポートに使われている文章と一致する文章をチェックしてくれるもので,目的ととしてはおそらく,チェック作業の負担軽減とこのようなアプリケーションがあることが周知されることによって学生がコピペをするインセンティブを弱めようというものでした.コピペ論争では,そもそもコピペは普通に使う技術だとか,コピペですむような課題を出す方が悪いという的外れな反論もありますが,ここではそれにはふれません.
それはさておきこのソフト,ぼくの場合はチェックの負担軽減と,何となく面白そうだと思い購入したわけですが,使い勝手はあまりよろしくありません.第一に,コピペのチェック判定があまり賢くない.事前にチェックするキーワードを指摘してから検索を開始するのですが,キーワードの設定をうまくしないとけっこうコピペであるのに漏れてしまう箇所が出てきます.ちょっとこの辺のアルゴリズムがどうなっているのは分からないのですが,現在の精度としては自分でGoogleで検索した方が高いです.第二に,時間がかかりすぎます.PCのスペックや回線速度にも依存するのでしょうが,「これなんか怪しいな,ちょっとチェック」といった気軽さでは使えません.第三に,メモリ負荷がかなり高いです.動作環境ぐらいのスペックではちょっと使い物になりません.というか,他の作業ができなくなります.
そんなわけで,今のところは実用的というよりは学生のおどしが主な利用方法なのですが,ちょっと外出する前などにまとめて検索をかけておけば概ね学生が使ってくるサイト全般がどのあたりかを知ることができますし,レポート同士のチェックはそこそこ使えるので今後の改善を期待したいところです.
2010年07月12日(月曜日) [長年日記]
▌ 消費税が敗因?
なんかいくつかの番組を見ると,今回の民主党の敗因は消費税10%をに言及したことだという論調が多いのですが,自民も同じことは言っていたわけで,消費税云々だけでは説明がつかないんじゃないかと.しかし今のところ「敗因は消費税」という雰囲気ができあがってしまっているような.あと,小選挙区(1人区)のたんなる特徴をカラクリとかいうのはやめて欲しいなあ.
直感的には,やはり農村部の自民党支持票がまだ堅かった(菅原さんのコメントにもあった).加えて浮動票はみんなの党に雰囲気で流れたという感じなのではないかと.2005の自民,2009に民主に流れた票が今回はみんなの党にと.
とりあえず,集計データがいつものように前田さんのところで公開されるのをまとう.
2010年07月04日(日曜日) [長年日記]
▌ 教育工学会
土曜日に教育工学会での報告があり東京に滞在してました.専門外の内容ですが,共著ということでしばらく取り組んでいました.初めての分野の学会なのでちょっと勝手が分かりませんでしたが無事に終了.
今回はAirdoを使ったので羽田空港第二ビル発着.こっちは滅多に使わないので,実はカードラウンジに行き着けず予定していた業務をちょっと滞る.第一ビルの場合,いつも検査場を通ったあとに使っているんですが,第二ビルも同じ感じで配置されているかと思ったら…….
▌ プレゼンテーションZen
しばらく前に読んだ感想.アップしたと思っていたんですがしてなかった模様.あらためて飛行機の中でぱらぱらと読んで思い出したので.
いかに他者に物事を伝えるか,つまりプレゼンテーションのルールの指南書である.話題になった本なので,細かな内容は他の書評に譲り,ここでは個人的に印象に残った点を.
本書の指摘でたためになったことは,「パワーポイント」などのプレゼンテーション用のアプリケーションを使用した際にやりがちな,「誤ったプレゼンテーション」をいかにして避けるのかということです.PCを利用したスライドプレゼンテーションを準備するときにやってしまいがちなのは,最初から「パワーポイント」を起動して内容を各始めてしまうことでは内でしょうか.それをやると,スライドは当日話す際のアウトラインや内容を記したものになってしまいがちです.スライドは,発表者の講演内容を補助するためにつかもうので,話す内容がそのまま書かれているならば発表者はいらないわけです.かといって情報量が多ければ聞いている人はスライドに集中するあまり話を聞いている余裕がないことに加え,席によってはが見えなかったりします.発表者は「話す内容」「会場で配る資料」「スライドに映す内容」はそれぞれ別のものだと意識した上で準備することを心がけなければならないのである.
単純なことながら,実は忘れがちな(というか忘れてました)ことに気がつかせてくれました.
2010年06月21日(月曜日) [長年日記]
▌ Stataによるデータ分析入門:経済分析の基礎からパネル・データ分析まで
Stataの日本語マニュアルが東京書籍より出版されたので購入.Stataもだいぶ利用が広まってきたということでしょうか.
- 0章 Stataとは
- 1章 はじめの一歩
- 2章 Stataによる統計表の作成
- 3章 Stataによる回帰分析
- 4章 Stataによるパネル・データによる分析
- 付 困ったときの逆引き事典
章ごとに「統計的な説明」,「Stataでの操作方法」,「Excelへのペースト」の構成で,特徴としてはExcelとの連携が意識されているところでしょうか.ぼくも実際はExcelで表を編集することが多いのでこれは納得の構成です.
回帰分析とパネル・データ分析では実際に使われた分析事例が紹介されているので授業などで使う際のイメージ作りに役立ちそうです.付録となっている「逆引き事典」では,初期に躓きがちな項目が並べられているので自習用途にも便利です.
英語版しかないStataの日本での利用が強く意識して書かれているなと感じました.その他のStata日本語マニュアルは以前書いた記事をどうぞ.